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将来不安が払拭?「ねんきん定期便」固まる!

政府はこのほど、将来の年金の見込額などを、20歳以上の公的年金の加入者全員に年1回通知する「ねんきん定期便」の概要を固めました。50歳以上には最終的に受け取れる毎月の年金の見込み額を、20〜49歳は通知時点までに支払った保険料に応じた途中段階の毎月の年金額をお知らせすることになります。制度は2008年度から本格スタートしますが、年金支給開始年齢が60歳となる、おおむね男性54歳以上、女性49歳以上の世代に限り、07年度中にも通知を開始する予定です。

年金の個人情報通知は、平成16年の年金改革で平成20年4月から実施することが決まっていましたので、実施時期を6ヶ月早めたことになります。

通知の内容は、

  • 過去に支払った保険料の総額
  • 通知時点での途中段階の年金額
  • 年金を受け取れるようになる時期

などで、文書で通知されます。50歳以上の対象者については、途中段階の年金額に加えて、「現行の賃金水準が定年退職まで続く」との仮定から算出した年金の最終見込み額もお知らせします。

年金は賃金水準によって増減することから、賃金上昇の予測が難しい50歳未満の若い世代は、最終見込み額の明記を見送った模様です。

社会保険庁はすでに、年金見込み額を試算するサービスを行っていますが、対象が50歳以上に限定されるほか、加入者側が郵送やインターネットで申し込む必要があるなど、手続きの煩雑さが指摘されていました。「ねんきん定期便」は、全加入者に分かり易い年金情報を提供することで年金に対する不信感を払拭し、保険料納付率を向上させる狙いがあります。

今まで一体自分がいくら年金がもらえるのかわからず不安を感じる方も多かったはずですが、これでだいたいの年金受給額がわかり、いくら足りないのか一目瞭然になります(逆にショックを受ける方もいるかしれませんね)。 何事も早めにわかると軌道修正も可能です。来たるべく「老後」にゆったりした生活を送れるよう、早めに収入を増やす計画をたててみるのも得策かも。